天然素材の証

革の特性について
ご存じの通り、皮革は牛などの動物の皮膚を加工した天然素材です。
当然のことながら同じ牛革でも革の大きさも違います。
さらに元々持っていたキズ、シボなども一頭一頭異なります。
そして牛革と馬革では、比べものにならない程「馬革」の方が傷が多いです。
馬の方が移動距離も多く、需要と供給のバランスも悪いということも理由のひとつです。
あくまで天然素材という証明であるこれらを含み「革」を理解して頂ければ幸いです。

革の表面に、葉脈のような模様が見られますが、 このスジ模様が血筋です。
血筋は動物の皮膚の下を走っていた血管の痕なので当然どの 革素材にも見られます
ただこれも一枚、一枚場所も、深さも異なります。
また仕上げにより見え方も異なります。
顔料仕上げの場合、ある程度隠れますが、タンニン鞣しなどの 素上げ素材の場合は自然のまま仕上げるのでやはりある程度 目立つ場合もあります。

「トラ」とは革の表面に見られるシワのようなものです。
首の周りや腹・背中の皮を伸ばして平らにした際に模様のように なって残ったものです。

色ムラはと一枚の革でもそのパーツにより繊維の厚さ、密度が異なるため同じように仕上げても染めムラが出る事をいいます。
革は天然素材なので当然大きさ、年齢が違います。
元々の素材も異なりますが、鞣し工程、仕上げ工程の中でもその時の季節、湿度により仕上がりも異なるのです。
例えば馬革の素材の中に「HVホース」がありますが、これは仕上げにパラフィン(蝋)を使用します。
同じレシピで仕上げても夏は浸透しやすいが、冬はパラフィンが寒さで固まりやすくなるので同じように仕上げるのが困難です。
このように、同じ工程の中で全く同じレシピで仕上げてもその時の革の状態、気候、湿度などにより仕上がりも異なる場合があります。
その時の革とを「出会い」だと思って頂き是非お気に入りの革を見つけて頂ければ幸いです。

どうでしたか?
まだまだ天然素材の証と言われるものがありますが、今回は代表的なものをご紹介いたしました。
簡単に説明すると血筋などこれらも隠そうと思えば顔料などでペンキのように塗り隠し仕上げるか、ウォッシュ加工する事である程度は隠れます。
ただこれでは革の質感、タッチを味わえません。
また最近多く見られる安価な商品と同じものになります。
巷にあふれるアニリンと言う名だけの顔料を使用した革。
ただタンニンで鞣したと言うだけで顔料で塗られた革。
それよりは、やはりタンニン鞣しにはタンニンの良さがダイレクトに伝わる素上げが一番素晴らしいと思います。
もちろん好みですのでそれらを知って頂いた上でお気に入りをお選び頂きたいと思います。