[縫製]熟練した職人の妥協なき手仕事

縫製は最初の準備が大切で、まず裁断パーツそれぞれにS1など番号を書く。これは裁断で色合わせをしたパーツが混じらないようにする為である。その後、見返しや裾周りなど必要なパーツに芯をアイロンで貼り付ける。芯の場所は革の厚みにより異なる。芯を貼る理由は革の伸び防止、それに収まりを良くするために行う。

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革の裏部分。袖、脇部分の割りも綺麗に糊付け処理をする。海外製品はこの工程を省き、そのまま縫製している場合も多いので、収まりが悪い商品が多数見られる。見えない場所ほど丁寧に。

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襟先、フラップのカーブ、カフスなどの「角」を綺麗に出すのが難しい。40年以上の経験を元に切り込みを入れたり、秘伝の技を駆使し綺麗に形を作り出す。

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ミシンのテンションはできるだけ強い方が良い。理由は耐久性を保つ為、そして糸が浮くとその部分からほつれるので、ほつれを防止できるからだ。一定の基準に調節し、丁寧に誇りと真心を込めて縫い合わせていく。

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ポケット部分も重なり厚みがあるが、漉きの工程をする事によって綺麗に仕上がっている。糸も革に食い込むように綺麗にステッチされている。