2023.10.17
KAKISHIBU HORSE(柿渋ホース)
先月末に発売された「HailMary Magazine 2023年11月号」で特集頂いた「Y'2LEATHER(ワイツーレザー)の経年変化調査」はご覧いただいたでしょうか?
以前より一度やってみたい企画で様々な方面より反響を頂いております。
レザージャケットを着るのに欠かせないキーワード「経年変化(エイジング)」。
とても魅力的なワードですが、これに執着しすぎてはいけません。
どの革ジャンの経年変化にも正解は無く、愛着を持って着て頂いた革ジャンはどれも素晴らしいからです。
是非お気に入りの1着と共に革ジャンシーズンを楽しんでください。(1着ではない方も多いですね!!)
前置きが長くなりましたが、今回は「柿渋ホース」についてご説明します。
革に染色するのが非常に難しい柿渋。
それをワイツーのメインマテリアルであるホースハイドに染色することに成功いたしました。
顔料を一切使用せず、柿渋の染料のみで仕上げた天然素材です。
天然染料なので環境問題にも負担の少ない素材となっております。
フルベジタブルタンニン鞣しをしたあとに柿渋の染料を入れ込むのですが、染料を入れることにより元々あった革のキズやスレが浮かび上がってきます。
キズやスレは顔料を使用するとほぼ見えなくなりますが、革本来の肌触り、質感は薄れてしまいます。
このようなキズ・スレは隠せないので商品にも含まれている場合がございます。
*キズなどを理由としたご返品、キャンセルは一切行っておりません。
ご購入前にしっかりとご確認ください。
また、紫外線に弱い素材です。保管の際は蛍光灯などにもご注意ください。
(ご購入時にお渡ししているガーメンツに入れて保管するのをおすすめしております。)
キズやスレは浮き出る素材ですが、柿渋の染料を入れ込むことによりサドルホースとは又違ったエイジングを見せてくれます。
さらに柿渋の染料を最後に刷毛を使用し再度塗り込む「2度染め」を行っております。
そうすることにより革に対して柿渋の濃度が高まるということです。
画像の革ジャンをご覧ください。
着用年数:2年。 写真提供:HailMary Magazine
セルロイド様のお客様が着用の1着です。
ノーメンテナンスでここまで色が濃くなり、立体感も出てきてます。
5年、10年後が楽しみな1着ですね。
発売中のヘイルメリーにでも紹介いただいてますので、是非ご覧ください。
次回は「インディゴホース」をご紹介します。