2026.07.03
FADED HORSE
Y'2 LEATHERが新たに開発したオリジナルレザー「FADED HORSE(フェーデッドホース)」。
先日発売された **Hail Mary Magazine Vol.122** でも特集していただきましたが、ご覧いただけたでしょうか。
おかげさまで多くの反響をいただき、お問い合わせも増えておりますので、改めてこの革についてご紹介させていただきます。
FADED HORSEは、既存の **ECO HORSE** などに比べ、より早い段階で経年変化を楽しめることを目指して開発したホースハイドです。
実は、この素材の原型は約10年前に完成していました。
しかし当時は、硬く無骨な革を時間をかけて育てることこそがレザージャケットの醍醐味とされていた時代。
私自身もその魅力に惹かれていたことから、商品化には至りませんでした。
それから10年。 さまざまな革づくりに挑戦し、ホースハイドの可能性を追求する中で、改めてこの素材と向き合うことになりました。
近年では、
もっと気軽に革を楽しみたい
重く硬い革を育てきる自信がない
2着目、3着目として新しい表情の革が欲しい そんな声を多く耳にするようになりました。
FADED HORSEは、そのような現代のレザージャケットの新しい楽しみ方に応えるために生まれた素材です。
革の厚みは約1.5mm。 しっかりとしたコシを持ちながらも、鞣しの段階から十分なオイルを含ませることで、しっとりとした質感と柔らかな着心地を実現しました。
開発にあたって最も苦労したのは、革に十分なオイルを含ませたまま理想の表情へ仕上げることでした。
空打ち工程や最終仕上げでは油分が抜けやすく、理想とする質感に辿り着くまで、革の厚みやオイル量、仕上げ方法を一つひとつ見直しながら、
実に5回もの試作を重ねました。
私の無理難題とも言える要望に応え続けてくださったタンナーには、感謝しかありません。
FADED HORSEは、焦げ茶に染めた下地の上から黒で仕上げることで、着用を重ねるにつれて自然なアタリが現れ、
茶芯が浮かび上がる独特の経年変化を楽しめる革に仕上がっています。
Y'2 LEATHERの革は、単に色が落ちるだけではありません。
革の内部に蓄えられたオイルが着用とともに少しずつ表面へ現れ、摩擦によって自然な艶が生まれていきます。
FADED HORSEは、その変化を従来のホースハイドよりも早い段階で楽しめる、新しい表情を持ったホースハイドです。
1930年代の無垢なホースハイドを再現した 「ECO HORSE」。 藍染め、柿渋染め、墨染めなど、日本古来の染色文化を取り入れたホースハイド。
そして今回の 「FADED HORSE」。
それぞれ異なる発想から生まれたホースハイドですが、どれもY'2 LEATHERが長年追求してきた「馬革の可能性」を形にしたものです。
「育てる革」と「楽しめる革」の中間を目指した、新たなホースハイド。
経年変化を楽しみながらも、大人が自然に着こなせる上品さを併せ持った、新しいシリーズに仕上がりました。
デビューとなる今シーズンは、大戦モデルをベースにしたGジャン とY'2 LEATHERを代表する Car Coat の2型をご用意しています。
発売まではもう少しお時間をいただきますが、ぜひご期待ください。
Y'2 LEATHERは、これからもホースハイドの可能性を追求し続けます。









