2025.05.30
ユニオンショールーム & 欧州ツアー(後編)
ドイツ・ベルリンで開催された展示会“UNION SHOWROOM(ユニオンショールーム)”はあっという間に3日間を終え、大きな成果を収めましたがワイツーレザーのチームはヨーロッパの旅を続けるべく、次の目的地を目指します。そんなわけで今回はヨーロッパツアーのリポート、後編をお届けします。最後までお付き合いよろしくお願いします。(前編はこちらをご覧ください。)
デュッセルドルフでソウル・メイドなブランドを育てるショップへ。
怒涛の日々が続いた展示会。その最終日は少し早めにクローズしてから撤収作業となります。時計の針は午後3時を指していましたが、実は午後4時の電車“DB”に乗らなければならなかったんです。まさに「飛び乗って」という表現がピッタリなほどの勢いで、何とか電車に乗れたワイツーチームが目指したのはデュッセルドルフ。ベルリンからは約5時間の移動、と結構な時間を要するので食堂車で食事やお酒をいただくこともできます。行き着く暇もなかった展示会だったのでようやくカンパイッと相成りました。
夜の11時にデュッセルドルフ中央駅に到着し、一晩明けた翌朝にワイツーチームが向かったのが『stuf | f-fine goods(以下、スタッフF)』というショップ。ここは“ソウル・メイドなブランド”に焦点を当て、選りすぐりのブランドとそのプロダクトをキューレートするセレクトショップです。実は今回のヨーロッパツアーの目的はユニオンへの出展だけでなく、兼ねてから僕らのプロダクトを販売しいてくれているドイツのディーラーさんを実際に訪問することも重要なミッションだったんです。
スタッフFはワイツーがまだヨーロッパではそこまで知られていなかった時分からデュッセルドルフのアメカジ好き、服好きにワイツーの魅力を発信し続けてくれ、現在のヨーロッパにおけるワイツーファンの土壌をしっかりと固めてくれた大切なパートナーです。今回の展示会で新規の取り扱いショップ網が広がったことは喜ばしいことですが、それも彼らの功績があってこそ。市場が広がっても彼らとの深い絆は変わらないよ、という僕らの気持ちをちゃんと伝えたかった、というのが訪問の理由でした。そんな彼らと2時間ほどでしょうか、短いけれど濃厚な時間を過ごした後、後ろ髪を引かれながらも僕らはタクシーで空港まで向かい、一路パリを目指しました。
ファッションの首都、パリの大規模展示会を視察する
「ファッションキャピタル(=ファッションの首都)」と形容されるほど、パリはさまざまなブランドが集まり世界へ発信されます。そのハイライトでもあるファッションウィーク中に開催される展示会“WELCOME EDITION(ウエルカム・エディション)”の視察に行ってきました。同展示会はパリ―ニューヨークと連続で開催される世界規模の展示会で、参加ブランドの数も最大級。
エントランスをくぐると真冬の1月にもかかわらず、会場は熱気に包まれていました。どのフロアもディーラーもバイヤーで賑わっていて、さながら市場のようです。その反面、椅子を置けるスペースもなく常にガヤガヤしているので、リラックスした雰囲気の中でじっくり話ができるユニオンショールームの方が、改めて僕らには合っていると感じました。
ヨーロッパツアーもこれにておしまい。滞在最終日はオフにして各々、自由行動としました。僕はというと、いくつもの重要な決断をしなければならない場面で緊張の連続だったので、ルーブル美術館で4~5時間過ごしたり、気ままにパリの街を散策したり。しっかり元気を充電させてもらいました。
初めて尽くしのヨーロッパツアーもあっという間に終わり、帰国後の現在は世界中のファンにハイクオリティのプロダクトをお届けできるよう、気を引き締めてモノづくりに励んでいます。後編も長文となってしまいましたが、皆様お付き合いくださってありがとうございました!