2025.09.05

10年のアニバーサリーを迎えた“グリズリーJKT”

GRIZZLY JACKET正面


GRIZZLY JACKET背面


5年に一度だけリリースされる特別なプロダクトが、ワイツーレザーにはあります。アニバーサリーイヤーにだけ登場する「グリズリーJKT」です。同作は現在、5年のサイクルで訪れる、ブランド周年記念の年にだけ販売するスペシャルなプロダクトとして位置づけられています。そんなスペシャルなプロダクトが、急遽今シーズンにリリースされることが決定しました!


今年は、ワイツーレザーがブランドとしてスタートしてから27年……あれっ? と思った方も多いはず。なぜアニバーサリーイヤーでもない今年にグリズリーJKTが発表されるのだろうかと。実はワイツーレザーがグリズリーJKTを初めてリリースしたのは2015年のこと。生産の工程が複雑なため周年のみの生産となりましたが、今年は発売開始されてから10年目を迎える、いわば熊ジャン誕生年。そんな訳でスペシャル中のスペシャルモデルをつくろうとなった次第です。


実を言うと、僕は革ジャンに袖を通すとこんなことをついつい考えて物思いに耽ってしまうんです。“このパターンはもう少し細くした方がよさそう”、“ここのステッチはもう少し細かくしたい”、“違う革でこのJKTをつくったらカッコいいかも”……なんて。今回のグリズリーJKTもそんなマインドで生まれました。“ディアスキンを使ってオールブラックでグリズリーをつくったら絶対にカッコいいぞ!  ”。そんな妄想が膨れに膨れ上がって、翌日には商品化を社内に宣言し、さっそくプロジェクトがスタートしたというわけです。そして今、早々に僕の手元にはサンプルが上がってきています(笑)。


生誕10周年のグリズリーJKT。そのディテールは……


GRIZZLY JACKET詳細1


GRIZZLY JACKET詳細2


過去にリリースしてきたグリズリーJKTは、デザインこそ統一されているもののメインマテリアルや配色、ライニングの組み合わせは毎回異なる仕様としてきました。今回のそれも歴代モデルとは異なり、大人が上品に着こなせるオールブラックモデルとしました。びっしりと密度の高いシープファーをブラックに染めていることは勿論ですが、これまではヴィンテージに倣ってホースハイドだったレザーパーツを今回は、初となる黒染めのディアスキンとしたんです。というのも僕自身、ディアスキンの良さは既に知っていたつもりでしたが、以前のBLOGで紹介した『藤岡勇吉本店』を訪れたことで、その深い魅力に改めて気づかされたんです。その彼らがつくる、素仕上げのディアスキンならではの軽快かつ大人っぽい革の表情を、グリズリーJKTで表現したい願望に駆られたのです。


GRIZZLY JACKET詳細3


GRIZZLY JACKET詳細4


さらにライニングもブラックボディと親和性の高い色味の無地にこだわり、シャリ感のあるブリティッシュウール(ウール×レーヨン)に60gの中綿をキルト加工し、袖口の隠しリブやステッチもブラックで統一。ファスナーも過去モデルではブラスフィニッシュでしたが、今回は初のニッケルフィニッシュを採用して、これまでにないシックな佇まいに。もちろん袖にもナイロンキルティングを装備し、フロントファスナーにはフラップを設けることで、冬を乗り切るのに充分な保温性や遮風性を備えています。


シリアルナンバーネーム


これまでにはなかったオールブラックのシックな佇まいと、ホースハイドとは一味違う藤岡勇吉本店のディアスキンを採用した、異次元の着心地を体現できるスペシャルイシューのグリズリーJKT。今回生産できる着数は世界限定100着のみで、シリアルナンバー入りとなります。このシリアルナンバーはユニオンチケットを倣ったスペシャルなネームに一枚一枚手で印字を行います。デリバリーのご案内はもう少し先になりますが、ご興味のある方はぜひご検討ください!


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